月別アーカイブ: 2023年3月

景観生態学連続セミナー「森林の景観生態(6章1節~5節)」

2023年4月15日(土)13:30~16:30に、日本景観生態学会企画交流委員会による、「景観生態学連続セミナー」が行われます。 教科書(景観生態学)の内容を解説する連続セミナーです。今回は、6章の4人の執筆者の解説がまとめて聞ける拡大版です。
無料のウェビナーです。学生の皆さんも是非ご参加下さい。以下のページから参加申し込みが必要です。

https://jale-japan.org/2023%e5%b9%b44%e6%9c%8815%e6%97%a51330%ef%bd%9e%e6%99%af%e8%a6%b3%e7%94%9f%e6%85%8b%e5%ad%a6%e9%80%a3%e7%b6%9a%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc-%e3%80%8c%e6%a3%ae%e6%9e%97%e3%81%ae%e6%99%af/

牧野標本館

東京都立大学での学会2日目です。牧野標本館は、植物学の聖地ではありますが、土日は休館のため、入口の写真です。なお、学会期間中を含む3月28日まで向かいの牧野標本館別館TMUギャラリーで「地理学研究と地図:東京都立大学地理学教室所蔵地図展」が行われていました。面白い地図もたくさん展示されていました。

なお、4月3日(月)からNHK朝ドラ「らんまん」は、牧野富太郎が主人公です。牧野標本館の入口にもポスターが貼られていますが、窓枠が掛ってしまっているのが、ちょっと残念。

日本地理学会2023年春季学術大会

2019年秋の植生学会以来、久々の対面の学会です。地理学会は前回、香川大会から対面に戻っていますが、都合が付かず、今回の東京都立大学での春季学術大会が4年ぶりの参加です。

2020年春の幻の大会は、受け入れ側で準備を整えていましたが、(裏方的には)ギリギリのタイミングで中止となってしまいました。そんなことも思い出しました。

卒業式

午後から文学部の卒業式です。無事、卒業できる皆さん、おめでとうございます。

第70回日本生態学会大会にオンライン参加

先週の金曜日から明日まで、第70回日本生態学会にオンライン参加です。現地がないと、写真も食べものもないので、投稿がつまらなくなります(笑)。以下、発表を聴いて頭を巡った感想です(学の無さがばれてしまう)。

遺伝的多様性がほとんどなく、無性生殖だけで増えてるんじゃないかという植物種というのは日本のタケ以外にもそれなりにあるようで、しかもタケと同じくらい全国に分布を広げているものもあるということ(ヒトによる意図的な運搬はなさそうな種でもです)。どうやって、分布を広げたんだろう?

高校の生物の授業だと進化論と遺伝法則を熱心に教えるあまり、無性生殖は例外的な印象で、進化から取り残されてしまう、あまりうまくない戦略という位置付けのようだけれども(生物IBまでしか受けていない個人的感想です)、実際は、無性生殖の方が適応してしまう植物種ってそれなりにいるのではないのかなと、思えてきました。こちらは、理論的な大きな研究テーマで、取っつきにくそうですが。どんなものでしょう。

湊川巡検

昨日の研究発表会の続きで、今日は同志社大の本岡先生のご案内で、湊川沿いを巡検しました。堤外地(河川敷)の不法利用について『「不法」なる空間にいきる―占拠と立ち退きをめぐる戦後都市史』(2019年、大月書店)にもまとめられている場所の現在を見て歩きました。

市営地下鉄の長田駅から、歩き始めて新湊川の三面張り河道の深さに驚きました。ここは後半で訪れる旧湊川から明治時代に河川の付け替えが行われた部分です。ここから川に沿って下流に下っていきます。この辺りは、阪神・淡路大震災で大きな被害が出た地域でもあります。慰霊碑や震災遺構に立ち寄りながら、山陽本線の海側に、本岡先生の研究の中心地があります。

 

今はこのようになっていて、その痕跡は分からなくなっていますが、1970年ころまでは、ここに町があったそうです。ここから、長田のディープな商店街を通って、その途中で、そばめし、お好み焼きのお昼を食べました。

あいにく今日は定休日

新長田駅から地下鉄で湊川公園駅に移動して、明治以前の湊川の流路に作られた商店街を歩きます。もともと六甲山地から神戸港に流れ込んでいた湊川でしたが、港に堆積物をもたらすことや天井川による洪水の多発によって、付け替えられました。後には商店街が伸びています。

商店街には坂を上ります。それは天井川の跡だからです。

このあたりの水害の話題は、北海学園大の谷端さんが論文をまとめています。

新湊川との付け替え点を観察してから、商店街~福原の歓楽街~新開地とたどってJR神戸駅で解散となりました。普段はなかなか歩くことのない神戸の街を見ることができました。

科研費の打ち合わせ

堤外地科研費分担者の発表会に神戸大学に行きました。会場の人間発達環境学研究科は、神戸大の中でも一番高いところにある鶴甲第2キャンパスです。標高205 mに加えて7階の校舎ですので、とても見晴らしのいい部屋でした。

ここで、名取川の堤外地を中心とする5年間の研究の発表を分担者で行い、知見と今後の課題を共有しました。