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『地理学で卒業論文を書こう』

同僚の先生からご高書をいただきました。

駒澤大はもちろん、地理学科では卒業論文が必修になっています。まさに今日も4年生のゼミ「地理学演習」で卒業研究の進め方を話してきました。大体この本に書かれています(欠席した方は読むように・・・今日は欠席者いなかったけど。)。地理の卒論だからこそ必要な研究対象地域の決め方や、地域概観の書き方、地図を使った結果の示し方などしっかり書かれていて、すごく参考になると思います。「地理学で」と対象を絞っているだけのことはあります。

ソメイヨシノ

Cerasus × yedoensis (Matsum.) Masam. et S.Suzuki

最初から余談ですが学名の最後にS.Suzukiと入っていますが、当然のことながら私は関係してしません。東京帝国大学植物学教室の松村任三教授がPrunus × yedoensisと学名を付けた後、サクラ属の系統を見直した正宗厳敬先生(正宗白鳥の弟)と鈴木重良先生によりCerasus属に移されてこのような命名者名になっています。

日本(というかたぶん世界)で一番多く、植えられているサクラです。江戸時代にエドヒガンとオオシマザクラ(ではなく、どうもオオシマザクラとヤマザクラの交雑種らしい)が自然交雑、あるいは交配してうまれた栽培品種です。そして、挿し木、接ぎ木を繰り返しているクローンです。

駒沢キャンパスには、8号館脇や禅研究館前などに植えられています。今年の開花は、私の目では3月28日。満開は、4月3日でした。気象庁の生物季節観測を代表する花でもあります。ちなみに気象庁発表の今年の東京(靖国神社)の開花は3月29日(平年より5日遅れ)、満開は4月4日(平年より4日遅れ)でした。先ほど触れたように、全てのソメイヨシノは遺伝子は一緒ということで、これほど生物季節観測に適した樹木はないのかなと思います。