日本景観生態学会第33回淡路大会エクスカーション

景観生態学会のエクスカーションに参加です。今日もホテルから船で渡りました。


まずは、淡路島の南、鳴門海峡に面した吹上浜の海浜植生を見て回りました。礫浜、砂浜、海食崖と異なる海岸でみられる植生の違いを観察することができました。特に、中央の礫浜は、かつての砂丘から大きく海側に寄った位置に海岸堤防が築かれてしまったために、砂ではなく礫の堆積が顕著でした。かつての砂浜は、島名産のたまねぎ畑になっています。

午後は、島の一番北、明石海峡大橋のたもとにある知る人ぞ知る県立石の寝屋緑地を観察しました。ここの谷津はかつては、湿田として利用されていましたが、今では放棄されてしまい、一人の淡路景観園芸学校の卒業生が刈り払うまでは、ネザサが茂っていたそうです。

久々の学会巡検への参加でしたが、学会っていいですね。

日本景観生態学会第33回淡路大会

「竹林伐採後の植生回復―3地点での継続調査―」というタイトルで、久々に対面の学会で発表をしました。会場は、明石のホテルから高速船に乗って、岩屋港からシャトルバスで向かいます。標高260 mの友が島まで見通せる丘の上にある兵庫県立淡路景観園芸学校/兵庫県立大学淡路緑景観キャンパスという、大変きれいなキャンパスです。

竹林景観ネットワーク第31回研究集会(第2報)

竹林景観ネットワーク第31回研究集会&エクスカーションを2023年6月17日~18日に広島市「サテライトキャンパスひろしま」とその周辺で対面およびZoomを利用したオンライン形式で行います。

1日目:研究集会等 2023年6月17日(土)
場所:サテライトキャンパスひろしま(広島県民文化センター5階502大講義室) 
〒730-0051 広島市中区大手町1丁目5-3
https://www.pu-hiroshima.ac.jp/site/satellite/accessmap.html

■受付13:00~13:30 (予定)
■総会13:30~14:00 (予定)
■シンポジウム・研究発表会14:00~17:30(時間帯は目安です)
対面は定員50名(Zoomは制限を設けておりません)
参加費:対面の方は500円
プログラム:第一部(ミニシンポジウム)と第二部(一般発表)を予定しています。
第一部(ミニシンポジウム) 14:00~15:50
「広島県内の竹林管理の取組と特色ある竹材利用のあり方」(仮)を予定しています。
広島県内で竹林管理や竹材利用に取り組んでおられる 山海環の谷川様、竹原・竹の駅の坂元様を講師にお招きしてお話頂きます。

第二部(一般発表)
16:00~17:30 1件あたり20分程度で数件を予定しています。

■懇親会(感染症蔓延状況等によって変更の可能性はあり)
日時:2023年6月17日(土) 18:00~20:00
場所:未定(広島の地酒や食事を楽しめる店を検討中) 15名程度まで
参加費:5,000円(*飲み放題で設営の予定です)

■エクスカーション
日時:2023年6月18日(日) 9:00-15:30(予定)
発着場所 : JR広島駅(新幹線口)9:00より受付、参加者全員の確認後に出発
目的地① : 安芸高田市八千代町勝田北原 竹林管理サイト
目的地② : 安芸高田市高宮町原田 竹林管理サイト
*道の駅 北の関宿 安芸高田 にて小休憩(コンビニや物産館はあります)
目的地③ : 広島市植物公園
参加費:3,000円(予定) 定員は21名

【参加・発表申込み】
発表の申し込みは、注意事項を確認の上、以下の申し込みフォームで回答ください。https://forms.gle/7XR2o725p9YM9uSv9

*注意事項*
回答は期間中修正可能です。発表申し込みは2023年6月3日(土)までに、懇親会・エクスカーションの申し込みは6月10日(土)までにお願いいたします。定員に達し次第、閉めさせていただきます。
研究集会への参加は、前日までにお申し込み下さい。準備でき次第、ZoomのURL等をお送りします。
発表形式は対面での口頭形式とします。各自のパソコンもしくはタブレット端末でPowerPoint、Acrobat等のプレゼンテーションソフト等の画面を共有して、発表を行っていただきます。発表時間は、質疑を含めて20分程度を予定しています。

研究集会およびエクスカーションに関するお問い合わせ先
竹林景観ネットワーク第31回研究集会実行委員(世話人)
県立広島大学生物資源科学部 荻田信二郎
ogita(アットマーク)pu-hiroshima.ac.jp

マダケ伐採試験地継続調査

大学院生を連れて、マダケ伐採試験地の10年目の調査に行ってきました。放棄マダケ林だった場所を10年管理し続けた結果、エノキなどが10 m程の樹高に達しました。それでもまだマダケは生えてきます。もう少し樹高が高くなれば、マダケが他の樹木を被陰することもなくなるので、しばらく継続的な管理は必要そうです。代わりに、アズマネザサが大きくなってきたので、こちらの対策も必要になるかもしれません。

昨年までの結果の一部は、5月27日の日本景観生態学会で発表させていただきます。

第39回地図地理検定は6月18日

日本地図センターが行っている地図地理検定が2023年6月18日(日)に行われます。インターネットでの受検申し込みは6月2日が締切です。

4月15日には専門の過去門集も発売されました。勉強をしてみようという方におすすめです。

2023年度第1回地域調査士講習会

2023年度の第1回地域調査士講習会が、2023年6月4日(日)に国士舘大学で開催されます。地域調査士の資格取得のためには、認定科目の単位を修得するほかに、必ず1回、参加する必要があります。詳しくは、日本地理学会資格専門委員会のホームページをご覧下さい。

景観生態学連続セミナー「ジオパーク×景観生態学の可能性(13章2節)」

2023年5月11日(木)14:00~15:30に、日本景観生態学会企画交流委員会による、「景観生態学連続セミナー」が行われます。 教科書(景観生態学)の内容を解説する連続セミナーです。今回は、竹林景観ネットワークで私も一緒に活動させていただいている奈良教育大の河本先生を中心に13章2節の解説とジオパークでの実例紹介が聞けます。
無料のウェビナーです。学生の皆さんも是非ご参加下さい。以下のページから参加申し込みが必要です。

https://jale-japan.org/seminar_230511/

『山地と人間』

専修大の高岡先生より、専修大学出版局より刊行された『山地と人間』をいただきました。専修大の地理学教室の教員がそれぞれの専門領域から山地のトピックを1章ずつ執筆されています。山地の地形、気候、植生、災害という自然地理学の視点だけでなく、古代・中世の山の暮らし、林野利用、山村の人口、登山、山への移住という過去から現代に至る人文地理学の視点で山地を舞台にした人の行動も一冊にまとめられています。

山地という空間を様々な視点から総合的に捉える、地理学ならではの書であると思い、植生だけでなく、登山を楽しみ、山村の景色にも癒やされるものとして、興味深く読ませていただきました。