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地域環境調査法C巡検1日目

今日から3年生の地域環境調査法Cの巡検で、福島県只見町に来ています。お昼過ぎに、只見駅前で集合をして、レンタカーで、ただみ・ブナと川のミュージアム、田子倉ダムなどを見て回りました。只見川の電源開発や雪食地形、雪崩跡の植生などを中心に現地で学びを深めました。

南方熊楠とハチク開花

インターネットニュースによると、明日のNHK連続テレビ小説『らんまん』で、南方熊楠がハチクの開花標本を牧野富太郎に送ったという話が出てくるそうです。120年周期で咲くと言われているハチクのこの標本は1903年に採集されたようですので、今年で120年です。そして、実際に各地でハチクの開花が確認されています。

竹林景観ネットワークのメンバーでもこのハチクの開花を調査しています。また、牧野博士ではありませんが、研究チームでは、全国各地の植物に関心を持っていらっしゃる方から開花情報を収集しております。竹の開花を見たという方は、竹林景観ネットワークのホームページから情報をお寄せください。

『風よけの気候景観 暮らしを守る屋敷林・防風林』

いただいてから時間が経ってしまいましたが、植生地理と気候学の先生方の書かれたご高書です。

「風」という直接、資格では捉えづらい現象(しかも行けば必ず起こっている現象でもない)を屋敷林・防風林をはじめとする防風施設から可視化をして、その地で暮らす人々と自然との関係を明らかにしようとする研究がまとめられています。屋敷林や防風林を対象にした研究は、景観生態学や造園学でも展開されていますが、そうした研究をされている方にも参考になるのではないかと思います。

IALE2023で発表

国際学会での発表は、恥ずかしながら8年ぶりとなってしまいました。しかも、現地(ナイロビ)には行けず、研究室からの発表ということで、日本語で授業をしながらとなってしまい、口も耳も英語に慣れないまま発表することになってしまいました。なかなか辛かったですが、一仕事終えることができました。

景観生態学連続セミナー「グリーンインフラと生態系減災 伝統の継承と活用・土地利用(15章2節&13章1節)」

2023年7月24日(月)17:30~19:00に、日本景観生態学会企画交流委員会による、「景観生態学連続セミナー」が行われます。 教科書(景観生態学)の内容を解説する連続セミナーです。今回は、グリーンインフラと生態系減災と伝統の継承と活用・土地利用の二部構成です。
無料のウェビナーです。学生の皆さんも是非ご参加下さい。以下のページから参加申し込みが必要です。

https://jale-japan.org/seminar_2300724/

竹林景観ネットワーク第31回研究集会

昨日から竹林景観ネットワーク第31回研究集会を広島市周辺で行っております。

昨日(6月17日(土))は、 広島県立大学サテライトキャンパスひろしまで、ミニシンポジウム「 広島県内の竹林管理の取組と特色あるタケ材利用のあり方」 と研究発表を行いました。安芸高田と竹原にある二つの「竹の駅」の活動を紹介いただきました。私は、コメンテーターを仰せつかり、2つの活動の良いところをつなぎ合わせました。

今日は、エクスカーションとして、安芸高田市内の竹林整備地等を、回りました。

最初は、土師ダムのすぐ近くにある勝田里山保全会の保全林の見学です。タケノコ生産林に近い密度管理を目指しており、かつ牡蠣筏用の用材生産を目指すため、先止めも行っていない太いモウソウチク林は珍しいのかもしれません。

https://www.bamboo-compost.jp/p/00001

続いて、美土里堆肥センターの竹チップも利用した堆肥の製造工場の見学をしました。自ら竹を伐るメンバーを組織して、竹チップを継続的に入手して、竹入りであることを前面に押し出した堆肥の製造販売を進めています。

最後は、前日のミニシンポジウムでもお話しいただいた谷川氏の活動拠点を訪問し、炭窯と無煙炭化器を見させてもらいました。牡蠣筏として使用した後の竹材の炭化にも挑戦されているということで、山と海をつなぐ、壮大なプロジェクトの成功を期待するところです、

竹林景観ネットワーク第31回研究集会のお知らせ(第3報)

下記の通り、竹林景観ネットワーク第31回研究集会&エクスカーションを2023年6月17日~18日に広島市とその周辺で対面&オンライン形式で行います。

2023年6月17日(土) 総会・シンポジウム・研究発表会・懇親会(対面&オンライン) 2023年6月18日(日) エクスカーション(対面のみ)

本会は、日本生態学会中国・四国地区会の「地域シンポジウム等補助金」の助成を受けて、開催いたします。

■総会
日時:2023年6月17日(土)13:10~13:30
場所:広島県立大学サテライトキャンパスひろしま、およびZoomを利用したオンライン形式のハイブリッド形式。

■シンポジウム・研究発表会
日時:2023年6月17日(土)13:40~17:30
開催方法・場所:広島県立大学サテライトキャンパスひろしま5階502教室(鯉城会館)、およびZoomを利用したオンライン形式のハイブリッド形式。対面は定員50名
参加費:対面の方は500円

○プログラム
13:40~15:40 第一部 ミニシンポジウム「広島県内の竹林管理の取組と特色あるタケ材利用のあり方」
講演:谷川裕之(山海環)「竹が繋ぐ「里山」と「里海」の循環と再生」    
坂元静馬(竹原・竹の駅)「日本の竹文化と竹の無限の資源の活用」
コーディネーター:荻田信二郎(県立広島大学)
コメント:鈴木重雄(駒澤大)

第二部 研究発表会(一般公演)
15:45~16:15 小林慧人(森林総研関西):タケ開花の広域把握を目指して:新幹線鉄道網活用の探索的研究
16:15~16:45 小林剛・武颯一・藤田涼太・篠原拓一朗・水野理央(香大・農)・鈴木重雄(駒大・文)・福島慶太郎(福大・食農)・小林慧人(森林総研・関西)・和田譲二(緑と水の連絡会議)・久本洋子(東大院・農):世界遺産・石見銀山(島根県大田市)におけるハチク開花林の様相
16:45~17:15 久本洋子(東大院・農):ハチクの一斉開花過程における花成関連遺伝子の発現解析

■懇親会(感染症蔓延状況等によって変更の可能性はあり)
日時:2023年6月17日(土)18:00~20:00
場所:広島酒呑童子(広島市中区) 15名程度まで
参加費:5,000円(*飲み放題で設営の予定です)

■エクスカーション
日時:2023年6月18日(日) 9:00-15:30(予定)
発着場所 : JR広島駅(新幹線口)9:00より受付、参加者全員の確認後に出発
目的地① : 安芸高田市八千代町勝田北原 竹林管理サイト
目的地② : 安芸高田市高宮町原田 竹林管理サイト
*道の駅 北の関宿 安芸高田 にて小休憩(コンビニや物産館はあります)
目的地③ : 広島市植物公園
参加費:3,000円(予定) 定員は21名

【参加・発表申込み】
発表の申し込みの締め切りは2023年6月3日(土)です。懇親会・エクスカーションの申し込みは6月10日(土)です。定員に達し次第、閉めさせていただきます。
研究集会への参加は、前日までにお申し込み下さい。準備でき次第、ZoomのURL等をお送りします。
発表形式は対面での口頭形式とします。各自のパソコンもしくはタブレット端末でPowerPoint、Acrobat等のプレゼンテーションソフト等の画面を共有して、発表を行っていただきます。発表時間は、質疑を含めて20分程度を予定しています。下記URLよりお申し込み下さい。
申し込みフォーム https://docs.google.com/forms/d/1ThbJUnohSNkjMpae7Qhho9XHfPvRvB_ovcbVLr4zCD8/edit

第31回研究集会実行委員(世話人)
県立広島大学生物資源科学部 荻田信二郎
香川大学農学部 小林剛

地域調査入門E巡検3日目

巡検最終日は、時々、パラパラと雨にも遭いましたが、河童橋~徳沢(仮設橋)まで往復できました。行きは所々で、サルと遭遇しつつも、河原の礫調査、植生調査とも行うことができました。

河童橋まで帰ってくると、何とか奥穂高岳と焼岳を望むことができました。学生たちにとっては、歩き続けのご褒美になりました。

地域調査入門E巡検2日目

地域調査入門Eの巡検2日目は、あいにくの雨(しかも時折土砂降り)でした。午前中は、乗鞍高原での学生の調査として、宿泊施設への聞き取り調査をしました。

この後、上高地に移動して、河童橋近辺を歩きつつ、河床の礫の調査もしました。この時だけは、雨も上がったので、何とか実習も出来ました。

地域調査入門E巡検1日目

今日から地域調査入門Eの巡検です。1日目は、曇り空の中、乗鞍高原を歩きました。レンゲツツジが満開、民家に植えられたルピナスも満開です。乗鞍岳には、まだ雪が残り、いい季節に来ることが出来ました。